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「タイタニック沈没を予言した小説があった」? [雑学所感]

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「タイタニック沈没を予言した小説があった」という雑学がある。

タイタニック号が沈没したのは、1912年4月。
その14年前、ある小説が出版された。

絶対に沈まないはずの、世界最大の豪華客船。
3つのスクリュー、時速24ノット。

乗客は超一流だが、救命ボートは数が不足。
出港して4月のある寒い夜、氷山にぶつかって沈む。

モーガン・アンドリュー・ロバートソン著の「むなしさ(原題『フューティリティ』)」という小説で、船名はタイタン号だった。
全長もトン数もほぼ同じ設定だった。

ロバートソンがこの小説を書いた当時、世界にはまだこのような客船は存在していなかったのだが、彼は予知能力でも持っていたのか?



゚゚゚゚゚-y(^。^)。o0○ プハァー



実は、ロバートソンが1898年に書いた中編小説『むなしさ(フューティリティ)』は、 タイタニック号の事故が起きた直後の1912年に、 『フューティリティ、もしくは、タイタン号の遭難( Futility, or The Wreck of the Titan. )』とタイトルを変えて、再刊行されていた。

その際に行なわれたのはタイトルの変更だけではなく、小説の内容にもいくつかの変更が行なわれ、項目数も増えていたらしい。

つまり、ロバートソンの創造したタイタン号が細部にいたるまでタイタニック号に似ていたのは、フィクションの方が現実の事件や当時最新の造船技術に合わせて書き直されていたからだった。

なんだか、タネのわかった手品のようで、まさしく「むなしさ」を感じる。


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